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新型コロナ:飲食店など「はしご」で感染拡大 クラスター分析 - 日本経済新聞

新型コロナウイルスを巡り、各地で発生しているクラスター(感染者集団)。国立感染症研究所が発表した事例集では、複数店をはしご利用する客や症状があっても勤務する従業員などが感染を次々と広げていった実態が明らかになった。

感染研の専門家が厚生労働省の「クラスター対策班」として調査に参加した事例を分析した。発生した地域などは伏せた上で、飲食店などで感染が拡大した6つの事例を詳細に紹介している。

■「昼カラオケ」愛好の高齢者ら集団感染

日中にカラオケを楽しむ高齢者らを中心に発生した「昼カラ」クラスターでは、少なくとも5店舗12人の感染が確認された。ここまで広がった最大の原因は客による複数店舗のはしご利用だ。感染した利用客7人のうち、4人が複数店舗を利用し、3店舗を渡り歩く客もいた。

症状が出ていたのにカラオケ店を利用した客もおり、客を介して店から店へ「数珠つなぎ」で感染が拡大したことが判明した。

カラオケ店ではマスクを着用せずに長時間歌う人が多い。クラスター対策班の聞き取り調査では、滞在時間は3時間ほどの人が多く、中には延長する客もいた。店のオーナーや従業員の感染も多かった。感染研の担当者は長時間利用を避け、マスクを着用するなどの対策を求めており「3時間より長い利用はリスクが高いかもしれない」と話す。

■接待伴う飲食店、症状あっても勤務

接待を伴う飲食店でも店から店へと感染が広がった。あるキャバクラ店では、症状が出ていたのに勤務を継続した従業員の女性が利用客に感染させた。この利用客もスナック経営者で、その後、スナック従業員2人に感染が広がった。キャバクラの女性従業員が、客として利用したホストクラブで2人を感染させた事例もあった。

感染研の鈴木基・感染症疫学センター長は「接待を伴う飲食店などでは、店舗自体は小規模でも、客や従業員が渡り歩き、全体として大規模なクラスターに発展する事例がある」と指摘。こうした店でクラスターが起きると顧客のリストもなく、濃厚接触者らの追跡が難しいことが多い。鈴木センター長は「感染制御のために調査に協力してほしい」と呼びかけた。

■職場会議やジム、「密」回避を

このほか事例集では、発症する1日前に職場会議に参加した社員を起点に最終的に9人が感染した「職場会議クラスター」や、スポーツジムの更衣室での感染拡大が疑われる事例も紹介。いずれも「密」になりやすい空間で、換気の徹底やマスク着用などが重要としている。

厚生労働省によると、8月11日までに確認されたクラスターは全国で847件。医療機関で165件、福祉施設で129件起きているほか、飲食店でも190件のクラスターが発生している。

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August 16, 2020 at 09:30AM
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