「オレも昔は悪かった」と自慢げに語る教師の前に、6年前の被害者を連れてくる女子高生。かわいい仕草で「悪さ自慢もいいけど、被害者の気持ち背負っていけよ〜」と注意します。仕事人のような冷徹さで正義をつらぬくJK、それが正義のミカたんです。
「正義のミカたん」は、かわいい表情と時に強引なやり方との合わせ技で、世にはびこる「ちょっとした悪」を懲らしめる女子高生を描いたマンガ。現在、Instagramを中心にSNS上で連載されています。作者は、あらゆる理不尽をポジティブさ1本で乗り越えるOLを描いた「耐え子の日常」でおなじみ、そろそろ谷川さん(@srsr_TANI)です。
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「昔の悪さを自慢する男」というエピソードでは、教師が生徒を前に、男性がやりがちな「俺もワルだった」トークを繰り広げています。聞いていたミカたんは、「どんな悪いことをしたんですか?」と興味津々。教師はこれがワナだと知らずに、過去の窃盗を暴露してしまいます。
と、男性が過去の悪さをしゃべり終えたところで「そう思って今日は当時の被害者を呼んでます」と、なぜか被害者を連れてきているミカたん。
窃盗の時効は7年。自ら証拠をさらけ出してしまった教師に対し、被害者の気持ちを忘れずに生きていけと、釘をさすのでした。そもそも「悪だった自慢」を聞いてカッコいいと思う人なんていないしね。
バイト先で「オレみたいなブサイクに彼女なんかできない」と自虐的に語るおじさんも、ミカたんは決して見逃しません。
「オレみたいなデブ、近寄るだけで汗くさいしね」。ヘラヘラと笑って言う店長。明らかに「そんなことないですよ」という言葉を待っている様子です。ちらっ、ちらっ。
しかしミカたんは「はい、くさいっす!」と断言。え……? と言葉を失う店長に、彼女は畳みかけます。「目上の立場からの自虐ネタは、めんどくさいぞぉ〜」。笑うに笑えず、自虐を否定するのもめんどくさい。そんなときには、これが一番ですね。
バイトといえば、ミカたんが飲食店でバイト中のこと。
やっと一息つける空き時間ができたとき、バイトリーダーの先輩が「ヒマになってきたし、換気扇の掃除でもやろうか」と言い出します。め、めんどくせぇ〜。そこですかさずミカたん、「逆効果なのでやめましょう」ときっぱり。
なぜなら「あなたのせいでここの空気が悪くなるからです」とも続けます。あり余るやる気は自分で処理してくれとばかりに「バイトのクセにムダに強い責任感、めんどいぞぉ〜」と、かわいい口調で鉄槌を下すのでした。
事件は路上でも起きています。リードを付けずに犬の散歩をしているおじさんに遭遇したミカたん。頭のいい犬だと逃げたり他の犬に吠えかかったりしないので、飼い主にも注意しづらいところです。
ミカたんは「すごーい」と犬をなでなで。飼い主のおじさんも「うちのペスはかしこいから」と得意げです。
しかし、立ち上がったミカたんは、いつのまにか犬にリードをくくりつけています。「え?」と驚く飼い主に、彼女は「犬を逃がさないためじゃないよ」とひと言。「周りの人に安心を与えるためのリードだぞぉ〜」。ですよね!
誰もが心のなかでは思っていることなのに、相手が逆上しそうで言い出しにくい。そんな時こそ正義のミカたんの出番です。上目づかいを駆使したかわいさで、図に乗る輩(やから)に鉄槌を下してくれるのですから。
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