なにわ男子、生配信ライブを開催
しかし、この夏、関西ジャニーズのアイドルたちによる生配信ライブプロジェクトが始動。なにわ男子も、ホームグラウンド大阪・松竹座での無観客生配信ライブを控えていた。今回はこれまでのように先輩に頼っていられない、自分たちで曲目や演出を考えなければならなかった。そうした中、ステージ衣装のデザインに少しずつ携わるようになったのが、最年少18歳の長尾謙杜。衣装の担当に、自分のイメージを遠慮がちに、しかししっかりと伝える姿があった。そして、最年長の藤原丈一郎は、後輩たちのコントライブの演出を担当。自身が得意とする笑いのスキルを存分に活かし、子どもたちに舞台の楽しさを伝えていく。ステージでの立ち振る舞いや声の出し方まで、具体的にアドバイスしていく。メンバー個々が輝けるフィールドで、着実に能力を伸ばしていた。藤原は「関ジャニ∞からジャニーズWEST、WESTから関西ジャニーズJr.へ。でも、関西ジャニーズJr.の中でも“縦の繫がり”という伝統があると伝えていかないといけない」と語った。
なにわ男子“ゼロ・ディスタンス”がテーマ
迎えたライブ本番。夏ソングメドレーでは、手持ちカメラで自らを映し360°回転するなど、臨場感を創出。公演のテーマは“ゼロ・ディスタンス”。画面越しでも至近距離で空間を共有し、観客全員が最前列で参加できる演出で、ファンを喜ばせた。“KAGUYA”は両国国技館で披露する予定だった楽曲。桜や水面をモチーフにしたきらびやかなセットを背景に、メンバーは和傘を使って幻想的な和の世界観を作り上げた。コロナ禍でエンターテインメントの存在意義が問われた今年。立ち止まる事を余儀なくされた彼らが、「アイドルにできる事」を懸命に考え抜いた時間でもあった。西畑は「アイドルは誰にでも必要かと言われたら必要じゃないけど、必要としてくださる方がいるならば、僕たちはこれからも頑張っていかないといけない」と語った。自粛期間の充電で蓄えたすべての力を出し切り、再びステージで輝く姿を見せたなにわ男子。7人が過ごしたかけがえのない、濃密なひと夏の記録をお届けする。
4週に渡りお送りしてきた関西出身ジャニーズの特集は、今回が最終話となる。(modelpress編集部)
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