時短要請に飲食店絶句名古屋「市全体に要請すべきだ」 - 中日新聞

営業時間短縮の対象地域となる金山総合駅付近の繁華街＝１４日午後６時６分、名古屋市中区で

　新型コロナウイルスの感染拡大を受け、愛知県と大阪府は十四日、飲食店などに対する営業時間の短縮要請を延長した。ともに対象地域を拡大した上で、愛知は来年一月十一日まで、大阪は今月二十九日までとする。十四日には東京都も時短営業要請の延長を決定した。

　愛知県は、名古屋市中区の錦三（きんさん）、栄地区の一部の酒類を提供する飲食店などに要請している営業時間の短縮を、中区全体に拡大することを明らかにした。

　新たに時短要請のエリアに加わった中区の新栄地区。「ふぐ料理　百福（ももふく）」は、十月から三月に売り上げの大半を稼ぐが、今年は忘年会などの予約が入らず、通常の六割ほどにとどまる。社長の百瀬敢司（かんじ）さん（５３）は「閑散期に入る来年四、五月に店はどうなるか。要請に従うのは難しい」と話す。

　「馬肉料理専門店　蹄（ひづめ）」店長の大薮国博さん（５０）は「みんな生きるために必死で店をやっているのに…」と不安がり、「中区以外にも繁華街はあるのに、対象外なのは中途半端だ。すぐ近くの東区に移転すれば良いのか」と憤った。

　金山総合駅を挟んで、北口の中区と南口の熱田区に飲食店が立ち並ぶ金山地区。区境に近い中区...

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