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時短解除控え、気を張る飲食店 客席の対面避け、入場制限も - 中日新聞

居酒屋「くずし割烹ぼんた」では、開店前のほか、客が帰った後もこまめに消毒を心掛けている=福井市中央1で

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 新型コロナウイルス感染拡大を受けて出されていた飲食店などへの時短営業の要請が解除され、十一日からは午後八時以降の営業自粛も緩和される。国の緊急事態宣言延長を受け、五月末まで休業や時短営業を継続する店舗がある一方で、営業再開や営業時間延長に踏み切った店舗も一部あり、感染予防策として「三密」を避ける対応を施して客を迎えている。

 居酒屋など多数の飲食店が立地する福井市のJR福井駅周辺。市内に居酒屋など十三店舗を展開する「ぼんたグループ」のうち、駅西口のハピリン一階に店舗を構える「くずし割烹(かっぽう)ぼんた」は七日に営業を再開した。感染予防策として、客席は対面を避け、間隔を空けて着席してもらうよう要請している。グループの斎藤敏幸社長(42)は「カウンター席では一つ置きに着席してもらっている。近日中に席やテーブルごとにパーテーションなどの仕切りを設ける」と話す。

 同市中央一の「豊後高田どり酒場福井西口駅前店」では、午前二時までの通常営業を十一日から再開する。担当者は「店内は狭いため、混雑しないよう入場制限をして対応する」と話す。個室が充実している同市大手二の「旬香逎燈(しゅんかしゅうとう)煙や」では、個室のみの対応とするが、大部屋を使う場合は数人の一組のみ着席してもらうとしている。

 県は、ビュッフェ方式の飲食提供は控えるよう要請しているが、バイキングでのサービスを提供している県内の一部店舗は、五月末までなど当面、休業を決めている。

 福井市内のカフェレストランの女性店主(61)は、テークアウトの弁当販売を続ける傍ら、常連客などを対象にランチの提供を続けている。「生き残るのに必死。わらにもすがる思い」と切実な状況を説明する。

 売り上げは減ったものの、半分以下ではないため個人事業主らに支給される持続化給付金はもらえそうにないという。「やはりお客さんには一人でも二人でも来てほしい。うまいこと半分以下にはならない」とこぼす。

 この店舗ではアルコール消毒はもちろん、新規客には直近で県外に滞在していないかなど行動歴を聞き取りすることもあるという。十一日からの営業緩和には不安もある。「もし店がクラスター(感染者集団)の発生源になったら死活問題」と気を張っている。今後に向け「『ありがとう』を言う回数も増えた。初心に帰るいい機会かもしれない」と前を向いた。

 (藤井雄次、藤共生)

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May 09, 2020 at 03:08AM
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