
十勝の芽室町にある52の飲食店に町役場の職員有志から応援金が贈られ、飲食店は「非常に苦しい中で応援金をもらえて助かった」と話しています。
十勝の芽室町では新型コロナウイルスの感染者はこれまでのところ出ていませんが、客が減って飲食店に影響が出ています。
こうした飲食店を支援しようと、町役場の職員の有志130人が先月立ち上げた「めむろ1%の会」から、町内のほとんどの飲食店にあたる52の店に応援金として1店舗8万5000円が贈られました。
応援金は現金で封筒に入っていて、「なんとかこの難局を一緒に乗り越えましょう」というメッセージが添えられています。
応援金を受け取った飲食店の店長は「売り上げも落ちて非常に苦しい中で応援金をもらえてすごく助かった」と話していました。
この応援金は「めむろ1%の会」が町内にある銀行と信用金庫から融資を受けた上で、メンバーの給与から毎月1%分を集金し返済する仕組みです。
めむろ1%の会は「普段から元気をもらっている飲食店に恩返しをしたいという思いで、まずはスピード感を持って飲食店を支援しました。芽室町から1軒も飲食店をなくしたくないです」とコメントしています。
【感染確認ない町でも影響大】
新型コロナウイルスの感染確認の例が比較的少ない十勝地方でも飲食店の影響は深刻です。
芽室町商工会の調査によりますと、飲食店18店舗の4月の売り上げは例年の同じ時期と比べ平均で41%減少しているということです。
取材した店「ばぁばのお昼ごはん」でも、3月から4月の売り上げは例年の半分にとどまっているということです。
店はグループ内の別の職場も使って障害者を含めた4人の従業員を維持しようと努めるとともに、テイクアウトを拡大する取り組みも行っています。
店長の貫田尚洋さんは「ここまで売り上げが落ち込んだことがなかったので非常に苦しいです。人のやりくりが一番大変で、売り上げがない分人員を減らさないといけないのが悩ましいです」と話しています。
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May 12, 2020 at 03:01PM
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