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「ストレートタイプの豚骨スープ」にこだわって福岡のラーメン3店からお取り寄せしてみた - メシ通

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こんにちは。福岡県在住のライター、大塚たくまです。

普段は福岡のおいしいお店での取材記事をお伝えしていますが、現在はなかなか取材して記事を発表するのは難しいのです……。

そこで、考え出した苦肉の策。福岡のおいしいうどんを取り寄せて、福岡うどんの魅力をお伝えしました。

www.hotpepper.jp

実際にやってみると、自宅でお店の味が食べられるという贅沢、そして一度にいろんなお店の料理が食べられるという幸せを実感。

これは逆に言うと、お店では体験できないことなのです。

そこで、今回はうどんではなく、ラーメンを取り上げたい。福岡で有名なラーメン店のお取り寄せを注文して、自宅で食べ比べてみました。

数多いお取り寄せラーメンの中でも、ストレートの豚骨スープをそのままパック詰めして急速冷凍しているお店に絞っています。

したがって、粉末や薄めて使うタイプの商品は除外しました。

同じ福岡の豚骨ラーメンでも、味は全然違うし、非常に奥が深いんです。それぞれのお店とお取り寄せ商品の紹介をしていきます(ちなみに、どの店名にも「龍」がついていますが、特に関連性はありません)。

久留米の有名チェーン「龍の家」

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「龍の家」(たつのや)は創業20年を超える、久留米で有名なラーメン店です。

現在、10店舗(フードコート形態の「息吹」を除く)展開しており、東京にも2店舗(新宿小滝橋通り店、板橋大山店)あります。

そんな「龍の家」では、こだわりのラーメンとつけ麺がお取り寄せ可能です。

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「龍の家」のお取り寄せラーメンは、1食ずつ袋に入った状態で届きます。冷凍庫に収納しやすくて便利です。

今回はラーメン2種類(とんこつ 純味、とんこつ こく味)とつけ麺の、購入可能な3種類をすべて注文しました。

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▲付属の「おいしいラーメンの作り方」を見ながらつくります

さっそく最初のラーメン「とんこつ 純味」からつくっていきましょう。

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まず冷凍のスープを中火で10分間湯煎します。スープを温めた後、付属の具材やラードも温めましょう。

温め終わったら、ラーメンダレとラードを丼に入れます。

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その上から湯煎した豚骨スープを注ぎ込んでいきましょう。

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ラーメンダレとラードが、豚骨スープと混ざっていきます。

「ラーメンまだかな」と厨房を覗き込んだとき、ラーメン屋さんのおっちゃんが丼に入ったタレとラードの上から勢いよく豚骨スープを入れていた光景がよみがえります。ああ、美味そう!

スープをつくっている間、同時進行で麺をゆでていきます。

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麺はゆで時間が肝心なので、タイマーをセット。バリカタ、柔めなどの麺のゆで加減がありますが、今回はふつう麺でいきましょう。

「作り方」によると、ふつう麺のゆで時間は「65秒」とのこと。65秒ピッタリで麺をサッと上げ、ザルへ移します。

臭みがなくまろやかな味わいのスープ

ちゃちゃっと湯切りをして、具材を盛り付けると完成です。ネギは自分で刻んで足しました(ネギは冷凍すると風味を損なうことがあるため、あえて付属していないそうです)。

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▲とんこつ 純味(税込800円)

豚骨の甘い香りが食卓を包みます。自分でゆでた麺の出来も気になる……!

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麺は細めのストレート麺です。まず見栄えはご覧(写真上)のとおり上出来。ちゃんと説明書に沿って、丁寧につくった甲斐がありましたね。

いざすすってみると、普段おうちで食べているラーメンとは、麺の歯応えや弾力が違います。しっかりお腹に溜まる感じもしました。 

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チャーシューはしっとりしていて、ジューシーでおいしい。箸で持つと、簡単に崩れてしまうくらいに柔らかく煮込まれています。

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スープは臭みがなく、まろやかで美味い!

久留米ラーメン」というと、豚骨の香りが強い、濃厚なイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかし、久留米のラーメン屋さんは多様化が進んでおり、現在ではどのお店もそういう「ド豚骨」という感じのラーメンではありません。

「龍の家」のラーメンは、あまり豚骨慣れしていない方や、九州の豚骨ラーメンが臭くて苦手だという方でもおいしく食べてもらえると思います。

濃厚派なら「こく味」がおすすめ

もう一つの「とんこつ こく味」(写真下)は辛みそがついている他に、背油が入っている点と香油がついている点に違いがあります。

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▲とんこつ こく味(税込850円)

とくに味の違いに大きな影響を与えているのは「香油」です。

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▲「こく味」のスープ

「香油」は手づくりで、にんにくと玉ネギを揚げて、香ばしい香りをつけています。

スープと混ざり合うことで、コクの深さと旨味の相乗効果が生まれ、純味よりも奥深い味わいとなるのです。

辛みそを溶きながら食べることで、徐々にまろやかな辛味が増していく変化も楽しめます。

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▲豚骨スープと麺は純味と一緒

「龍の家」の豚骨スープをダイレクトに味わいたい人は「純味」、よりパンチとコクのあるラーメンが食べたい人は「こく味」がおすすめです。

東京限定のつけ麺が相当イケてる

「龍の家」のお取り寄せラーメンはこれだけではありません。東京の店舗限定のつけ麺もお取り寄せができるのです。

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▲つけ麺 もつ(税込980円)

そもそも、自宅でつけ麺を食べるのは初めてかもしれません。

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つけ麺のつけ汁には魚粉を使っておらず、豚骨スープと焦がし醤油が使われています。中の具材はチャーシューやメンマに加えて、炙ったもつ。

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プリプリの炙りもつは具材としてもおいしいのですが、何よりつけ汁の味への貢献度が非常に高い。

もつの旨味と、炙ったことによる香ばしさがつけ汁全体に広がっていました。これは美味いー!

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麺は太めでつるつるとした、のど越しの良い麺です。噛むと小麦の風味がふわっと広がり、これもまた絶品。

まさか豚骨ラーメンのお店のお取り寄せで、こんな個性的な美味いつけ麺が食べられるとは思いませんでした。

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このつけ汁があまりにも美味かったので、残った汁を火にかけてごはんと卵とネギを投入して、雑炊にしちゃいました。

これも最高でした。ごちそうさま。

ぜひ「龍の家」のおいしいラーメンとつけ麺をご自宅で味わってみてください。通販ショップ(下記リンク)で簡単に購入できます。

ramen.tatsunoya.net

香り強めなのに意外とあっさり「大龍ラーメン」

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「大龍ラーメン」は創業50年を超える、老舗のラーメン店です。現在は久留米市や佐賀県鳥栖市に3店舗を構えています。

ぼくは子どものころ、初めて大龍ラーメンを食べて久留米にはこんなにおいしいラーメン屋さんがあるのか!」とびっくりした思い出があります。今でも久留米に行くとよく立ち寄るお店です。

そんな大龍ラーメンにもお取り寄せがあります。

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▲5人前ブーブー丼セット(税込4,000円)

段ボール箱にたっぷりと届きました。大龍ラーメンは冷凍ではなく「冷蔵」で届きます。届いたら、なるべく早めに食べちゃいましょう!

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豚骨スープはボトルのまますこし湯煎し、白くなっている脂分が溶けきったら鍋に移し、直接火にかけます。

スープが温まってくると、湯気と一緒に強めの豚骨の香り。食欲をそそられます。換気扇を忘れないようにしましょう。

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生麺をたっぷりのお湯でササッとゆでて、器に盛り付けたら完成です!

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チャーシューにメンマ、きくらげ、紅ショウガ、ごまといった具材がついています。家で食べるラーメンにこんなにたくさん具材を乗せたのは初めてかも。(ネギのみ自前で用意)

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龍ラーメンの魅力は、やっぱりしっかりニオう豚骨スープです。豚骨の香りがかなり強く、人によっては「クサい」と感じてしまうかもしれません。

しかし、福岡のラーメンにこの香りを求めている方も多いのではないでしょうか。そんな「ド豚骨ファン」に自信を持っておすすめできるラーメンです。

ただ「豚骨が濃い」のと、「こってり」は違います。

大龍ラーメンのスープは豚骨の香りこそ濃厚ですが、けっしてこってりしたラーメンではありません。

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麺は久留米らしい、細麺だけどちょっと太めのストレート麺です。

豚骨の濃い香りを感じますが、スープに脂分がそれほど多くないので、意外とおそばのようにズルズルいけちゃうと思います。胃がもたれるようなラーメンではありません。

紅ショウガとの相性も抜群! これが自宅で味わえるのは、贅沢ですよ。

今回はブーブー丼セットを注文したので、店舗で評判のサイドメニュー「ブーブー丼」(写真下)の具もついています。

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▲ブーブー丼(白米、ネギは自前で用意)

秘伝のタレで柔らかく煮込んだチャーシューを玉ねぎと一緒にさらに煮込んだ一品です。甘めの味付けでラーメンによく合います。

個人的には紅ショウガと卵の黄身と合わせるのがおすすめです。紅ショウガの辛みと、卵の甘みとコクがマイルドに混ざり合って美味かった! 子どもでもおいしく食べられる味です。

ぜひ大龍ラーメンのおいしいラーメンやブーブー丼を自宅で味わってみてください。

オンラインショップはこちら。

www.dairyuramen.com

部屋中が香ばしくなる濃厚ド豚骨「魁龍」

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「魁龍」(かいりゅう)は北九州市・小倉にあるラーメン店ですが、久留米のラーメンにルーツを持つ濃厚スープがウリのお店です。

濃厚な豚骨スープを出すお店が多い小倉エリアの中でも、1、2位を争う濃さのスープと言ってよいでしょう。

そんな「魁龍」のラーメンも全国各地に配送を行っています。

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▲お得セット(ラーメン4食、餃子、魁獣みそ)(税込3,400円)

今回はラーメンに加えて、お取り寄せのメニューになっている餃子も一緒になっている「お得セット」を注文してみました。

さっそくつくっていきましょう。

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パック詰めで冷凍されている豚骨スープは、そのまま15~20分程湯煎します。

スープの中に、そのままチャーシューとメンマも同封されている仕様です。

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スープが温まったのを確認したら、麺をササッとゆでていきましょう。

麺は1~1分半ほどゆでて、器に盛りつければ完成です。

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写真だけでもどろっとしたスープがおわかりいただけるのではないかと思います。(ネギのみ自前で用意)

そして、豚骨のニオイがすごい……!

豚骨スープのパックを開けた瞬間、部屋じゅうに豚骨の香りが広がりました。うちがラーメン屋さんの香りになりました。さすが魁龍。

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福岡のラーメンとしては麺は少し太めですが、スープがドロッとしているのでよく絡みます。

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スープの感触はポタージュスープのような感じ。豚骨の旨味がたっぷり詰まった超濃厚な豚骨スープです。

身体が疲れていれば、疲れているほど美味い気がします。染みわたる。

「そろそろやめないと……」と思いながらもれんげが止まらず、結局スープは飲み干すことに。

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スープを飲み干すと、スゴい量の豚骨の粉が器に残っていました。

家で食べるラーメンとは思えない濃厚さ。美味かった!!

特製みそで食べる餃子が格別

お得セットについていた餃子は、福岡らしいひとくちサイズです。(我ながら上手に焼けました)

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餃子にはお得セットについてきた「魁獣みそ」をつけていただきます。

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魁獣みそはいわゆる「辛みそ」なんですが、柚子の皮が入っていることもあり、かなり爽やかな香り。

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餃子につけて食べると、味噌独特のコクと塩気、そして柚子の爽やかさが口いっぱいに広がります。

コチュジャンも入っているので、焼肉と一緒に食べても◎。お店からいただいたパンフレットでは、ほかにも冷奴や納豆と合わせていただく方法もおすすめされていましたよ。

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ぼくはよく卵かけご飯のアクセントに使っています。けっこうクセになるおいしさでハマりますよ。

ぜひ魁龍の”ド豚骨”のラーメンや餃子、そして特製の「魁獣みそ」をご自宅で味わってみてください。オンラインショップ(下記リンク)での通販が可能です。

www.kairyu.co.jp

福岡の豚骨スープをおうちで楽しもう!

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今回は地方発送に対応している福岡の豚骨ラーメンの中から、「パック詰めのストレート豚骨スープ」にこだわっているお店に絞って、私が気になった3店舗をご紹介しました。

濃縮スープにはない豚骨の香りの良さを存分に味わいながら、自宅でおいしいラーメンを食べることができ、大・大・大満足です。

それぞれのラーメンに明確な違いがある点も面白かったですね。同じ豚骨スープでも、三種三様の個性がありました。

「家に帰ると、福岡から送られた豚骨スープがある」

その事実は、きっと皆さんの毎日に”うるおい”を与えるはずです。ぜひ福岡のラーメンを注文して、自宅で食べ比べをやってみてください。

……あっ、一応、窓は開けておいた方がいいかも。

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July 28, 2020 at 05:30AM
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