ゴンチャジャパンは7月21日、都内で成長戦略発表会を開催した。原田泳幸会長兼社長兼CEOは、「成長戦略はシンプルに、顧客層の拡大・来店頻度の向上・店舗数の拡大の3つで、数年以内に国内400店体制を目指す」と発表した。
ベストなメニューとベストなサービスとベストなロケーションという極めてシンプルな柱で成長を図る。
顧客層については、原田氏は「ゴンチャ=タピオカミルクティー、若い女性のお店。というニッチなブランドが定着し、長い行列で待たなければいけない。そのため、ゴンチャにいかない理由のトップにくるのは、『行列に並びたくない』。2番目が『私のメニューがない』となっている」と分析した。
来店頻度については、「アジアンカフェのニーズは確実にあり、きわめて大きなチャレンジでありチャンスがあるが、いまのメニューポートフォリオでは、週1回、週2回、来る動機付けがない。来店動機をどれだけ作れるかもチャンスだ」と述べた。
店舗数の拡大については、「昨年末で5年かけて55店舗であった。韓国はスタバが1000店、ゴンチャが660店くらいある。日本ではスタバが1500、ゴンチャがわずか55店舗。これを数年以内に400以上に持っていく。ポテンシャルがあるのは明白だ。昨年の55店に加えて、このコロナの厳しい環境の中でも、着実に店舗数を伸ばしており、100前後まで行くと期待している」と語った。
「出店計画は、コロナの環境がどう続き、どう変化するか。そして、フランチャイズの会社の投資体力、キャッシュフローに大きく左右される」と指摘した。現在、14社がフランチャイズに加盟しており、目標を達成するには、さらに数十のフランチャイズ加盟社が必要になる見通しも示した。
10代から20代女性といういまの顧客層を維持しながら、20代から30代女性・男性に拡大し、さらに、20代から40代キッズ・ファミリー層の取り込みを目指す。
メニュー戦略では、2月に海外のヒット商品である「黒糖ミルク」を2月に発売した。2月は学生価格を導入し、使えるお金の少ない学生がより手軽に購入できる施策を導入した。
原田氏は、「学生が多いのに、商品価格が570円や600円以上で来店頻度が上がらない。『映画館も公共交通機関も学割があるのに、なぜ飲食業界はないのか』ときわめてシンプルな自問自答をしながら、学割を進めた」と述べた。
学生価格は、当初は2店舗、金曜のみ、1品目のみから開始。その後、徐々に財務の検証をしながら、全店、3品種、毎日に拡大した。学生価格を導入した結果、学生の来店頻度が向上し、導入時は約43%が始めて来店する学生となったという。
6月には、コーヒーをメニューに加えた。原田氏は、「日本人は世界でもコーヒーを飲んでいる民族で、多くの顧客との接点、顧客接点を作る意味でコーヒーというのは欠かせないものとなる。メニューというのは、どうやって客数を最大化していくか、どのような独自性のメニューを持つか、一番利益を生むメニューは何か、この3つの柱が戦略だ。これまでは客数を獲得するメニューがなかったわけで、その意味で、コーヒーは立川で実験し、実験が終了したので、全店展開をしていこうと考えている」と述べた。
また、ほうじ茶、玄米茶も売上が好調なため、前面に打ち出す。
7月22日からは、新たな切り口の商品として、「フルーツビネガー」を投入し、来店頻度と顧客層の拡大を図る計画だ。
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July 21, 2020 at 03:20AM
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