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店の明かり、次々消える 時短営業初日、野毛の街は - 朝日新聞デジタル

 コロナ禍を受けて、神奈川県が横浜、川崎両市で酒類を提供する飲食店、カラオケ店に求めた時短営業の期間が7日始まった。県は17日まで、午後10時~午前5時は営業を自粛するよう求めている。横浜屈指の飲み屋街として知られる野毛でも、午後10時になると店の明かりが次々と消えた。

 「終わっちゃった?」

 「10時閉店なんです。すいません」

 7日午後10時過ぎ、野毛の飲食店の店先では、店員が客にこんな断りを入れていた。目当ての店の看板が暗くなっているのを見た若いグループやカップルが、「もう閉店だって」「うわー、やってない」などと嘆く姿もあった。

 看板の明かりが消えた店を後にして路上で友人と談笑していた会社員の女性(25)は、季節によっては月4、5回ほど野毛を訪れるという。早々と街の明かりが消える7日の様子に「すごい静か」と驚いていたが、「寂しいですが、飲むのを我慢する時期なんでしょう」。

 客がいれば午前2時ごろまで営業するという居酒屋は、17日までは午後10時で店を閉めることを決め、店先に貼り紙をした。店主の男性(62)は店じまいをしながら「普通なら(客を)入れている時間に帰さないといけないのは、やりづらいよ」とこぼした。

 もともと月曜日は客入りが少ないというが、最近は新型コロナウイルスの影響で「さらに減っている」。普段なら午後10時ごろから飲み始める客もいるが、時短要請に応じる間はそれも望めない。今年の売り上げは「昨年の半分」という。

 夏以降に客足が徐々に戻っていたところでの時短要請。忘年会シーズンは普段あまり店を訪れない人も顔を出してくれるが、「今年はそういうのはないだろう。せっかくの暮れなのに…」と表情を曇らせた。

 午後10時を過ぎて看板を出している店もぽつぽつあった。カウンター10席ほどのスナックの扉を開けると、店主の60代男性が常連客と話し込んでいた。

 客は少なく、店を開いても「利益は出ない。マイナスだ」(店主)。時短要請に応じた店に対しては県が1日2万円の協力金を交付することは知っている。「2万円稼ぐのは大変なんだよ。2万円もらえるなら閉めたほうがいいよ」

 そう言いながら協力金を申請するつもりはない。店を開け続けるのは「張り合いがあるから」だという。

 「来る人がいるからモチベーション(やる気)を保っている。一人でもお客さんが来るなら開けたい。今日も店をやれたというのが幸せなんだ。お客さんの愚痴を聞き、オレも愚痴を言う。お互い生き残ろう、頑張ろうよと。そういうことだよ」(末崎毅)

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December 09, 2020 at 08:30AM
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